「KIDS-シェフin山梨」開催しました。
作成日:2010年1月22日
【KIDS-シェフ】
KIDS-シェフ in 山梨 開催リポート
- 2010年1月22日(金) 8:30~12:30
- 会場 : 富士吉田市立 下吉田第一小学校
- 主催 : 日本フランス料理技術組合
- 後援 : ヤヨイ食品株式会社 /リードオフジャパン株式会社 /甲信食糧株式会社
- コンセプト
(1) 21世紀を担う子供たちに、本当に美味しいものを食体験させ、味覚の発達を促し、同時に食への関心を持たせる。
(2) 子供たちに、自分達が暮らす地域には素晴らしい食材がある事を知らせ、地元の食文化・風土に誇りを持たせる。
KIDS-シェフとは、日本フランス料理技術組合とヤヨイ食品が協働しスタートした味覚の授業です。
※KIDS-シェフは、株式会社ヤヨイサンフーズの登録商標です。
「一流の味」に児童挑戦〟人気シェフが指導 ・・・「山梨日日新聞WEB版 Miljan(みるじゃん)」に掲載されました。
写真・引用を除く本文 : 甲信食糧株式会社 代表取締役 中込武文
【 山梨での開催経緯 】
甲信食糧の主力仕入れ先であるヤヨイ食品がCSR活動として長らくキッズシェフを後援してきた。5年ほど前から前社長の奥脇氏に山梨での開催を強く要望してきたが奥脇氏は富士吉田市の出身ということで、地元の開催は長らく遠慮してきた。日本フランス料理組合のキッズシェフ活動は今年で10年の区切りとなり、子供たちへの活動は最後の開催となった。そこで奥脇氏の母校である下吉田第一小学校が決定した。
「KIDS-シェフ」の準備は1年前から始められます。
メニューは事前に子供たちより提案されたものから、三國シェフが素材や色合いなどを考えて決定する。三國シェフは富士吉田はトマトの産地かと思うほどトマトメニューが多いと話していた。まあ一般的にフレンチはよく知らないということだと思う。
また、三國シェフは事前の提案メニューを見て「子供のお母さんが私への挑戦だな」と闘志を燃やしていた。
8:30 家庭科室で広瀬校長が主催者、後援者を紹介
9:00 三國シェフによる味覚の授業・世界三大珍味の試食
10:00 教室にて子供たちよりレシピの発表
10:40 家庭科室にて調理開始
11:40 調理終了
11:50 教室で試食・校長先生達とシェフによる講評・三國シェフによる認定書授与
※ 子供たちが 5人一組×5つのグループになって調理をすすめます。
( ①前菜チーム ②スープチーム ③魚料理チーム ④肉料理チーム ⑤デザートチーム )
~ 印象に残った言葉・動作 ~ (中込武文)
◎ 前夜の食事会前の雑談で、不景気でハンバーガーが売れていることを批判。「ジャンクフードでは子供の味覚は発達しない」
◎ 最初は「食育」という言葉もない時代、学校ではなかなか受け入れてくれなかった。
◎ 自家製のお味噌をプレゼント。塩にこだわったことを説明すると、「料理人は塩が一番大事だ」「ナトリウムが多い精製塩はだめだ、精製塩は乳酸菌を殺してしまう。」・・・さすが!です。「味噌はフランスでも味噌と言う。味噌はフランスのフレンチでも使っている」
◎ 子供たちからのメニュー依頼で「今回イタリアン系のリクエストが多かった、フレンチはイタリアンから派生したものだ」
◎ シェフがお話をしている時に、食べながら聞いていた生徒に向かって、「フランスでは食べながらお話をするのがマナーです、食べながらお話をしなければいけません。ゲップは一番マナー違反です。食事中トイレなどで席を立つことは全く問題がないですよ。フランスでは我慢して体に良くないことはしないことという考えがあります」
◎ 味蕾(みらい)は小学校5年生で3万個、6年生で4万個に増えるが、中学生から減っていく。大人になると1万個になってしまう。だから小学校高学年の味覚教室が大事と言う事。
◎ 「五感のうちの「食感」は耳の後ろを通って君たちの脳みそをバッコンバッコン刺激する、感性がパッと開く」だからイチローは玉が止まって見えるんだ。音感もそうだ。
◎ 味覚の五つの味がしっかりわかると、感性がパット開く。感性が開くとお友達の気持ちがわかる、やさしい心になる。それと、今回このような機会に接し料理とは味や、形ではないとこに大きな味があることを気づかせてくれた料理人の大きな役割や使命があった。 私にできることは・・・・